沖縄あんぽんたん物語

沖縄に生まれて!今だ沖縄から出たことがない!一生を沖縄で生き!沖縄リスペクトの天然少女じ~ぐる~具志堅 陽子が!日々体験した事を少しずつ赤裸々に書いた暴露ブログであるさ~。

夏の日の少年    ~約束~

こんにちは、

最近、沖縄は、だんだんと暑くなり

太陽が青空から薄ら笑いを浮かべ

ジワジワと本性をあらわし始めるこの季節

陽気なご家族様達は

やれ海水浴やら花火やらビーチョパーリー やらやら

今から楽しいことばかり!  ではありません!!

危険なこともいっぱいあるのでございます・・・・

とくに気だるく熱い夜には摩訶不思議なことも・・・クケケケ・・・・・・・・・・・・・・・・オエ・・・

思い起こせば去年のあのあつーい夏の日のこと





その日は朝から天気が悪くニュースでは大型台風が接近とのこと

なんと仕事が朝からお休みに ヤッター

そんなゴットタイムにいつものように

連絡をとることなく自然と集まる三人
(三人は幼なじみで何をするのも一緒、やる事なすこと無計画の意味不明な事ばかりするので親や回りからは、
 三羽ガラスならぬ三バカカーニバルと呼ばれているしかも三人ともその呼ばれに、賛成もせず否定もしていない)

集まった三人は無い知恵を絞ってどうするか考えた

神が与えたゴットタイム!!をどう有意義に過ごすかを・・・・・だが

そんな三人に女神は微笑んではくれなかった・・・・とりあえず

村の中央の公民館がありその脇には倉庫がある

その倉庫は村の皆が自由に出入りできるよう

ポストに鍵がおいてある

本来許可が必要だが、許可をとって使用する人は誰もいない

その倉庫は三人にとって最高の遊び場であった

電気は使い放題、テレビにエアコンまである

それに年間の行事ごとが無ければ、ほとんど人は来ないので大騒ぎしても、怒られないのだ!!

その公民館の倉庫で台風で何もすることが無いのを言い訳に

朝から贅沢に酒盛りをはじめることに

倉庫にはいろんな物がある

獅子舞や太鼓、お面やら、衣装までその中から

重ねてある座椅子を取り出し

酒盛り会場作りに一汗流し

大好きなお菓子などを並べ朝から飲むビールに

テンションは上MAX

三人は、酒の勢いで衣装ケースから衣装を引っ張り出し仮装し面白メイクまで!!

時間を忘れストレス発散とばかりに飲めや騒げのドンちゃん騒ぎ

   
      だがっ・・・・!



気がつかぬうちに外は暗くなり暴風域に

そのうちバチーンと大きな音がなり停電

倉庫にあったロウソクに火をつけ

テンションは駄々下がりのまま沈黙の中三人は変な衣装やメイクをしたままただ黙って黙々と酒を飲んだ
(今この状況を親が見たらどう思うだろうか無計画の意味不明な行動、まさに三バカカーニバルの由来である)

三人とも、誰を攻めるでなく、又やってしまった感にいくら飲んでも酔えないと言った様子・・・・

外は大荒れ帰るに帰なくなってしまった

窓ガラスに容赦なく打ち付ける雨

それは次第に勢いを増し

ガタガタと音を立てた

そして、ゴロゴロゴロ不気味に雷がなる

ユラユラゆれるロウソクが辺りを照らし

さっきまで何でもなかった獅子舞やお面がなんだか不気味に見える中

沈黙を破るように何故か怪談話が始まった

一人ずつ怪談話をしたのだが全然怖くないありきたりな怪談話なのだ

大声で後ろにいるのは誰だー!!!とか

大声で犯人はお前だーーーー!!!など  もう怪談ではない

三人は新ネタを必須で探したが見つからず

ありきたりな怪談話も底を尽きようとする時

大きな音を立てドアが開いたバタン ドン!!

暴風の中一人のオジーが倉庫に入ってきた

三人おー野太い声を上げびっくりしたが

オジーはもっとびっくりしていた

それもそのはず暗闇の中一本のロウソクを囲み

年頃の女が三人面白メイクをし仮装姿で酒を飲んでいる姿を見たのだから

三人は一瞬心の底から思った(親じゃなくて良かった~)

オジーは、一瞬どうしていいか分からない様子

それもそのはず

外は暴風、中はこんな感じ

オジーは気を取り直し芝居じみた口調で

アイ!ネーサン達は酒グァー飲んでいるのか?

台風だから何処にも行けないサー!オジーも一緒に飲ましてくれないかね~

三人は一瞬目を見合わせて思った新ネタ

オジーは鼻赤く横に大きいホクロがあり酒飲みの特徴的な顔をしていた

三人オジーをこころよく招き入れ酒や肴をたっぷり上げ機嫌がよくなったところで

オジー怪談話を聞かせてそう言うと

オジーはこころよく怪談話をしてくれた

流石オジー!オジーの話す怪談話はとても怖く三人酔いも覚めてしまった

オジーは言った何も怪談話がどれも怖いとは限らない

いい話もあるサー

そう言ってオジー話してくれた





ある所に人の言うことを聞かないヒネクレ宗次朗くんがいました

宗次朗くんはまったく人の言うことを聞かずいつも自分勝手

人との約束を守らないヒネクレ者

そんな宗次朗くんは生まれつきそうではなかったらしく

小学校の頃母親を早くなくしそうなったらしい

そんな宗次朗くんはそのまま成長し大人になっても人の言うことを聞きません

そんな宗次朗くんを見かねて

同じ年の子が心配し声をかけました

今度仲間でビーチパーティーするから一緒に行こう

宗次朗くんは乗り気ではないがそれを承諾

けれど仲間に宗次朗くんをよく思っていない者達もいて

イジワルしてやろうとする者達は宗次朗くんが来る前に

落とし穴を掘り入念にイジワルを計画

そうとも知らず宗次朗くんは呼ばれた場所に行き

にぎわう仲間をさけ

誰としゃべるでもなく一人で座っていると

よしスイカ割りをしよう

そういって宗次朗くんの手を引き

ずいぶん離れて場所に連れて行き

目隠しをして十回まわした

誰もが思った

これではスイカどころか落とし穴にもかからない距離である

周りの皆が野次を飛ばす 右だー!!左だー!

だが宗次朗くんの様子がおかしく一瞬立ち止ボーとした様子

その後テクテクと歩き始め

落とし穴をよけ、まっすぐにスイカのほうに・・そして

エイ!一発でスイカを割ってしまった

周りのみんなは呆然とした

目隠しをはずした宗次朗くんは

キョロキョロ辺りを見回しいきなりその場で

泣き崩れた

皆がどうしたのか尋ねても泣いてばかり

その後夕日が沈みかけ心地よい風が流れ火照った体を冷やす

何処からとも泣く三味線がなる頃

宗次朗くんが重い口を開いた



小学校の頃近くの村人が集まりよく海水浴をした

そしてスイカ割が始まり僕の番になり

目隠しをして準備をしていると母が寄ってきて耳元で言った




(お母さんの声を探して進めよ!約束だよ!)



そう言い去っていった

スイカ割りが始まり十回まわされ

周りが右だー左だー大声を上げると

もう母との約束を忘れ自分ひとりで歩いて結局失敗した

それから何日かして母は亡くなった


けど!!!

さっき目隠しをされ十回まわると

はっきり聞こえた

皆の声にまぎれた母が大声で道を教えてくれた

間違えないあの声は母だった!!

久しぶりに聞く母の声と

死んでもなお心配かけてる自分が情けなくて泣いた

それから泣きながら皆に宗次朗くんは今までのことを話し

皆仲良なったとさ


オジーの話に皆感動した

その頃にはすっかり朝になり

オジーはじゃーねーと言って去っていった

晴れ晴れとした気持ちで家に帰る途中思った

親とは無くてはならないものだと

これからは親孝行しよう帰ったら掃除や洗濯を手伝おう

そう決めて帰り

玄関を開け 元気よく  おかーさーん


だが!!



一晩中帰ってこないうえ!連絡一つよこさない娘を鬼の形相で迎え入れ

約束は何たるかを3時間以上教え込まれた!!

流石にきつかったぜ!




ほとぼりが冷め母にオジーの話をした
鼻が赤く大きいホクロのあるオジー分かる
母は知らなかったが
最強オバーに聞いたら あーアンダグチの宗次朗オジーな!あんたのヒーオジーよ
酒飲み場に現れはヒッチーアンダグチ!
あんた何で分かる
ときかれ思わず走って逃げた・・・・・

皆さんも夏にはしゃぎすぎには注意しよう!




PS、

その後母の努力のおかげで倉庫の鍵は村長が持つことになりました!  ・・・・・ シクシク

































 
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